■2007.10.13(Sat)
美の壺
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| たまたま見たNHK教育の「美の壺」で取り上げていた、 青磁の陶器の特集が面白すぎたので日記につけとく。
青磁がどうして青いのかというと、 陶器の表面にかけている、植物灰が原料の釉薬(うわぐすり)にヒミツがあるのですが、 この釉薬には微妙に鉄分が含まれているらしく。
釉薬がかかった状態で、酸素がなるべく入らないように空気の出入りを封じて焼くと、 釉薬の中に含まれる鉄分が化学反応し、 器の表面がガラス化して青磁の青になるんだそうです。
鉄はふつーに加熱すると茶色になるのに、 周辺に酸素が無い場合は、釉薬内の鉄分が酸化して、あのような美しい淡い青い色が出るんだそうです。 面白いね!
陶器のつるっとした美しさと 自然界のものに独特なグラデーションの美しさにひきこまれて、 ご飯を食べるのも忘れて鼻血を吹きそうになりました。吹かないけど。
ああいう作品に比べたら、自分の普段の仕事のなんと無機質なことか…。 でもこういうのが、未だに人の手で作られ続けているという事実には、 人間の価値観に頼もしいものが感じられます。
NASAが77年に打ち上げた宇宙船(惑星探査機ボイジャー)には、 宇宙人あてのメッセージとして、 ピアニストのグレン・グールドの演奏レコードや尺八のレコード等を入れてるそうなんですが、 人類の文化を伝えるなら、むやみに陶器とかハニワとかも乗せておくと良いと思います。 ETやドラえもんの人形とかさ。 「なに、宇宙にゴミ捨ててるんだ」とか思われちゃうかもしれないけどさ。
さて、青磁というと、私はベトナムのセラドン・グリーンと呼ばれる淡い青緑色の食器がかなり好きです。 ネットとかで見てるだけで超癒される。 欲しぃ…。
高そうなのと食器棚が既に飽和状態なので、 この手の世界にはなかなか手を出せないんだけれども。 お金持ちになったら欲しいなあ。
=== 周囲で評判が良いので手を出した、DSのFFCCに夢中です。みんなやってくれ。 | | |