■2008.05.13(Tue)
塩なんぞ撒かん
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宗派によっては塩を撒かない宗派もあるようです。 故人は悪いものじゃないから〜という事で。 宗教にはあまり縁が無い人間ですが、その考えには賛同します。
お通夜の席を抜け出して、リトルジャックの仲間の皆で、棺の中を見に入室したらちょうど 私達が演奏したDQ5の「聖」がBGMで鳴り出した時はやばかったー。 鳥肌たった。っていうかなんたる符丁。 滅びたサンタローズ村の曲がかかってこなくて良かった…。
弟さんの説明がまた度肝を抜くようなことばかりで、
「生まれつき、心臓の4つの部屋のうち2つの部屋が機能していなかった。 20歳まで生きたら御の字、と言われていたのに32歳までもったのは奇跡」
「この病気で大学院に行ったり就職したり、 ましてや趣味で楽器やったりしている人は居ない、と病院で驚かれた」
「マリオカートよりはゼルダのボーガンを欲しがって、入院中に買いに行かされた」
「命を削ってヴィオラの楽器を刻んでた…みたいな」
最後のほうは泣かせる気満々だなオイ。とか思いましたが、 当人があまりにも安らかな寝顔ということもあって、悲しみなんて湧いてきませんでした。
はばかりなく泣ける人々を尻目に、自分は割と平静で申し訳ない気分になったり… 思えば祖父が亡くなった時も、友人の大切な人が亡くなった時も、さっぱり涙が出ませんでした。 薄情もしくは、子供の頃からおばさんなのかもしれない。 というかヘンな話なんですが、あまり別れたと思っていないというのもあるのかも…。
2月から更新が止まってる日記が、ネット上の彼の最後の足跡となっております。 ネットでしかつながりの無い人たちは、彼の日記の更新を待ち続けるのだろうか。
自分がもし死んだら、1年以内にはここのサイトは自然消滅します、と一応。 今も更新頻度はさほど多くないから、大差は無いかもという感じですが…。
自分が死んだら、たいそうな葬儀なんてやらなくても良いけど、 ドラクエ5の「さびれた村」とラフマニノフの「死の島」 あたりを延々とループで流して、訪問者をウツに叩き落として欲しいねえ。
それにしても私が亡き後、私の部屋のオタクアイテムを掃除する人々のやるせなさばかりが心配で心配で、 想像しただけで「積み荷を… 積み荷を燃やしてッ…!」とぺジテのラステル(ナウシカ)化してしまいました。
掃除しよう。(絵は故人に借りた漫画絵@自由人HERO) | | |