■2006.03.16(Thu)
ホワイトデーの贈り物
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ホワイトデーの贈り物が届きました。 実は私は今年、バレンタインの時にチョコをあげた人が居たのです。
…といっても、相手は女の人ですが。 しかも大阪在住です。
私はかつて大阪の大学院に在籍していて、大阪で一人暮らしをしていました。 その時に論文で死にかかってた私に、食べ物やら差し入れをくれたり面倒を見てくれたり、
「最近の生活態度が目に余る。時間観念が無さ過ぎる。他の人の迷惑を考えたら?」 「留年はしない方が良いよ!!」
…などと、私を本気で叱り飛ばしてくれた研究室の助手さんが、チョコの送り先です。
皆さんは身の回りに怒ってくれる人は居ますか? 私は本気で怒ってくれる人というのは、とても貴重な存在なんじゃないかと思っています。
というのは、この年になると怒るより先に、無関心であるとか、
怒ることで、自分が嫌われるんじゃないかとか、
怒るエネルギーを消費するのが面倒とか、
そういったものに阻まれて、親しい人を怒るということがほとんど出来ないという、ぬるい人間関係に囲まれることが多いからです。
もし怒ってくれる人が居たとしたら、それはそういった面倒を乗り越えてでも、 その人の未来に改善の余地があると、信じてくれてのことだと思います。
私には絶対、駄目な部分が多くあり、しかもそれを自分で気づかない事が多いので、 自分の駄目な部分は叱って欲しいという欲求があります。
まぁそれはともかく、贈り物の中身はフランスパンで出来たかりんとう(すごく美味しかった)と、いくつかの新聞記事でした。
・池澤夏樹が作家受賞した作品(「スティル・ライフ」 芥川賞)は、芥川賞では初めてワープロ原稿で提出されたものだった。(昭和63年1月。それまで小説の投稿はすべて手書き文字でされていた)
・履いている靴下の色が、いつも左右バラバラというピアニスト、グレン・グールドの演奏の評価 「桁外れに風変わりなようで、その裏に厳しい定則性を感じさせ、乾燥している半面あふれる詩情があり、何か途方も無い演奏というほかない」
・琴ノ若の引退。
どれも自分や、自分とその人に関するものです。 当時の私は、靴下をいつもバラバラに履いていったり、穴の空いた靴下を履いていたりしたので…。 (私の場合は、靴下を揃える余裕が無いくらいの生活になっていただけですが)
それにしても、卒業して2年も経つのに、その間には学生も入れ替わったりしただろうに、良くこんな事を覚えてくれていたな〜〜。 彼女の記憶には、フラッシュメモリーか何かが入ってるんじゃないでしょうか。
=== 靴下ないない。 | | |